この記事について
この記事はこれから「WordPress」で「ブログ」を始めたい人向けの記事になります。
「ブログ」・「WordPress」に関する記事はインターネット上に溢れていますが、「始め方」の記事はあっても「そもそも何か」の記事が少ないように感じました。
私自身、始めた時に「そもそも何か」を理解しないまま進めたことでセットアップが終わった後に「どうすべきか」を掴むのに少々苦戦した覚えがあります。
そこで今回は自身が始める際に理解しておきたかった内容を中心に「WordPressとはどういったものなのか」を説明していきます。
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そもそもブログって?
「ブログ」とは「Web log(ウェブログ)」から派生した言葉で、ブログを通じて情報を発信する人のことを「blogger(ブロガー)」と呼んでいます。
ブログは2000年代より広まった技術で、インターネット上でのコミュニティ化をもたらす機能が備わっており、多くの人が「情報発信の手段」として利用されてきました。
登場当初は昨今のように「SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)」もなかったため、自身でサイト構築不要で気軽に、かつ無料・安価に情報発信できることで急速に普及に繋がっていったというわけです。
また、総務省によると以下のように記載されています。
ブログは、自分の考えや社会的な出来事に対する意見、物事に対する論評、他のWebサイトに対する情報などを公開するためのWebサイトのことです。当初は、個人サイトで利用されていましたが、最近では企業でも自社の情報を公開したり、新しい商品やサービスの情報を公開したりする場合に利用されることが増えてきました。(中略)
総務省 安心してインターネットを使うために 国民のための情報セキュリティサイト
近年のブログでは、アフィリエイトと呼ばれる、ブログを書いている人が、ある企業やその製品の紹介をすることで報酬を受ける仕組みが導入されている例も多くあります。
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/basic/service/05.html
このように個人・法人問わず、個々に「目的」を持ち、「目的に応じた情報」を世の中に発信するためのツールの一つとして利用されているというわけです。
WordPressとは?
WordPressは、世界中で6,000万人以上のユーザーが利用している「CMS(コンテンツマネジメントシステム)」の一つです。
「CMS(コンテンツマネジメントシステム)」とは
テキストや画像などのコンテンツを効率的に管理および運用できるシステムの総称。
コーディング(プログラミング)のスキルがなくてもWebサイトの制作、管理、運用が可能になります。
つまり、CMSを用いればWebサイトに不慣れな人でもブログやアフィリエイトといった個人サイト、または、会社のコーポレートサイト・ECサイト・メディアサイトなど幅広い用途のWebサイトを通じた情報発信を行うことができます。
通常、ブログを作成する際には「ブログ作成サービスを使う」・「html等で1から作成する」・「WordPressなどCMSを用いて作成する」という方法が考えられますが、基礎部分の作成を省きながら、ある程度の独自性をもってカスタマイズを行うことが可能な点でCMSはハードルが低く、人気が高い選択肢となっているわけです。
ちなみにWordPressは、2021年2月時点で世界のWebサイトの約40%のシェアを占めており、個人から企業、行政機関、医療機関、学校法人など、幅広い分野で活用されています。
WordPressの特徴は?
メリット
プログラミングスキルが不要で手軽に記事を追加・更新ができる。
WordPressの管理画面は直感的でHTML/CSSの知識が不要です。記事のフォーマットを整えたり、文字の装飾が簡単なため初心者・上級者問わず記事作成・更新が可能です。
多種多様な「プラグイン」を活用して自由自在に機能の追加が可能。
「プラグイン」とは、WordPressの基本機能に足りない機能を追加する仕組みです。WordPressでは管理画面でプラグインをワンクリックで簡単にインストール・アンインストールできます。
豊富な「テーマ」が利用可能で、デザインの変更が簡単に行える。
機能である「プラグイン」に対して「テーマ」はデザインの役割を持ちます。テーマもプラグイン同様、管理画面から容易にインストール可能です。様々なデザイナーがテーマを無償提供しており、容易にセンスあるデザインに切り替えられます。
SEO対策を行うえためビジネス用途のサイトとしても活用が可能。
内部リンクの活用や画像にテキストを挿入するなどの方法を用いて、関連ページや記事を結びつけることができます。また、メタディスクリプションやメタキーワードを設定し、サイトタイトルやキャッチフレーズをカスタマイズ可能です。ただし、SEOの難易度はキーワードや競争状況によって異なるため、WordPressの使用が必ずしも自動的に上位表示に影響するわけではありません。
デメリット
管理画面操作に慣れるのに一定の時間と経験が必要である。
とはいえWordPressの管理画面上でできることは思いのほか多く、どこを触ればどこが変わるのか等操作方法を理解するまでには知識・経験がある程度必要と思われます。
問い合わせ窓口が提供されておらず有識者か自身での解決が必要。
WordPressには電話・メール等専門的な問い合わせ先の提供がなく、FAQは存在するものの直ちに必要な情報を見つけるのが難しい場合があります。ネット検索や有識者に相談し解決する必要があります。
「ドメイン取得」・「サーバー構築」は別途行う必要がある。
WordPressを使用するには、まずサーバーのセットアップ・ドメイン取得が必要です。多くのレンタルサーバーサービスはWordPressの簡単なインストールオプションを含めて提供しておりそちらの利用を行うことでスムーズに開始することができます。
ファイルやディレクトリ構成がよく知られており攻撃を受けやすい。
悪意ある攻撃者がWordPressの仕様を利用して不正ログインや設定ファイルの読み取り、または、プラグインやテーマといった拡張機能の脆弱性の悪用など通じて攻撃を試みるケースがあります。最新バージョンの利用やバックアップ・パスワードの強化、不要なプラグイン等の削除などを心がけましょう。
まとめ
今回は「WordPressとは何か?」、「なぜWordPressが選ばれているのか?」について中心に解説しました。
WordPressはブログやホームページ・メデイアサイトなど多岐にわたるWebサイト作成に使用されています。
さまざまな作成方法がある中でWordPressの特徴及びメリット・デメリットを把握した上で使用手続きのステップに進んでいただければと思います。
次回は実際にWordPressを始める手順について具体的に解説したいと思います。